どうもー.人にはつい「頑張れ~」って言っちゃうことを反省しているポッターです.
今回は前回(下の記事)の続きで,修論執筆中に病んでいた話を書きます.今回も前回同様に鬱っぽくという表記にしています.
鬱っぽくなるまで
コロナがある程度落ち着いて大学に入れるようになってから1ヵ月は,週に1, 2回程度しか大学に行かず,装置の点検や実験準備,実験計画,結果の評価用のプログラムの制作をやって過ごしていました.この頃はコロナ休みを引きずってのんびりしていました.
しかし,コロナ休みでやる気を取り戻した僕は鬱っぽくなった時期のことを全く反省せず,再び自分の限界を無視した生活を送りました.
8月~10月の3ヵ月ほど体力のほぼ全てを研究に注ぐ生活を送りました.
実験する日は7時に起きて18時くらいまで実験し,家帰ってから23時までデスクワークをしていましたし,在宅時も8時~22時まで作業していました.また土日にも6時間程度デスクワークを行って,酷い時は土日に2日連続で朝8時から夜8時まで実験したこともありました.
まぁ今の僕には無理です.もっとブラックな働き方をしている人が多くいるのは知っていますが,多くの人には無理です.やれても続ければ早死にします.
(twitter見ているとよく「そんなの普通でしょ.俺なんて~」みたいなブラックマウント取る人がいると思いますが,その人も危険な状態なので優しい目で見てあげてください.)
このような生活をしてしまった原因は最初は研究が楽しかったこともありますが,やはり卒業への不安でした.
当時の状況
- コロナ前にまとまった実験結果を得られていなかったので修論に書くことが無かった.(詳しくは前回の記事で)
- 実験方法がかなり新しいもので,当然ながら研究室で頼れる人が誰もいなかった.そんな中で残り少ない時間で実験システムを自分で構築する必要があった.
- 評価方法もかなり新しかったので,まず評価するためのプログラムを自作するところから始まった.プログラミング経験が無かったのに…
- コロナの感染状況が今後どのように推移するか分からず,再び大学に入れなくなるかも知れないと思った.
上記のように大ピンチだったので,とにかく急ぎました.
しかし,心が病んだことのある人ならお分かりでしょう.
病んで壊れた後に,数ヵ月休んだ程度ですぐに激務を再開するとどうなるか.
前回にも増して壊れます(笑)
病んでからの話
修論執筆時(主に12月~1月)の僕の状況
- 10分以上集中できなくなり,小刻みにしか作業が進まなかった.
- 「ゲームは楽しい.娯楽が心には必要」と言い続けて義務感でゲームの時間を作ったが,進まない修論への不安であまり楽しめていなかった.むしろ睡眠時間の減少と睡眠の質の悪化につながっていた.
- 油断していると爪を噛んじゃうから常にガムを噛んでいて,散歩に行くたびにボトルのガムを買っていた(具体的な頻度は覚えていないが).
- 休日の楽しみの1つだった掃除と筋トレが,”ちょっとやっただけで疲れる.でもサボると強い罪悪感に襲われる”という呪いと化していた.
- アル中にだけは絶対なりたくないと酒は週2回に制限していたが,頭の中では深夜にポテチとコークハイをお供にゲームするかアニメ見ることしか考えてなかった(やっても楽しめなかった癖に).
- 人からのお願いが面倒くさくて何でも断っていたが,毎回それが原因で自己嫌悪に陥っていた.
- 特に困っていなかったが脚が異常に白くなっていた.修論審査終了3日後くらいに自分の脚が凄い濃い肌色に戻ってビックリした.
- ご飯とトイレ以外は布団にいた日もあった.
- 手と瞼がよく痙攣していて,不整脈?なのか左胸のあたりが突然ドクンと強く脈打つ感覚が不定期にあった.
どう考えてもかなり深刻なところまで来てましたね…
ただ幸運なことに心が壊れきる前にまとまった結果が得られたので,修論は無事に書けました.
ワーカーズハイみたいなものでしょうか,忙しくしていた時期に僕はなんと2本目の国際ジャーナル論文を書き始めていたのですが,当然ながら病んで以降は「卒業できれば良い.もう何もしたくない.」という思考にチェンジしました.
修論書いて逃げると決めたことで心が一時的に軽くなりました.しかし,ジャーナル論文を書いた経験から修論を完全に舐めていたため,予想外に修論執筆に苦戦したことが原因で自己嫌悪しまくってさらに精神が蝕まれていきました.
2回も勝手に構成を大きく変える破天荒プレイしたせいで追い詰められました(笑).これに関しては僕が世の中甘く見てたクソガキだっただけです.
でも、過去のOBの添削済み資料を覗いて教授が気にしているポイントを確認し、そこだけ丁寧に作って何とか完成させました.
教授から全く文句言われなかったので,我ながら最後の最後に上手くサボれたと思います.
修論で病んでいる人へ言いたいこと
僕は3ヵ月頑張った期間があったので,1,2年くらいずっと病んで苦しんでいる人には参考にならない話だったかも知れません.でも最後に言いたいをまとめておきます.
- コピペしたり完全新規性0だったりしない限り,大体の大学で修論は出せば通ります.たかが修論なので.
- 教授がよほど性格の悪い人でなければ,なるべく卒業させたいと思っているはずです.居てもお互い困りますからね.
- 修論審査は時間が解決します.時間になれば終わります.そのため,自分の研究について教授達とお話をしに来たつもりでいきましょう.人格否定してきた教授はクズなのでSNSでネタにするつもりで面白ろ半分で聞きましょう.(くれぐれもSNSに実名は出さないように)
- 中期的,長期的に考えて一番楽に生きる選択肢が「手抜き修論を出すこと」なら,死なない程度にもうちょっと藻掻きましょう.逃げるのもやる事が多いですし,周りの目も気になっちゃうし,その後が大変です.
- でも逃げてもヨシ.「まぁ,これダメって言われたら逃げようw」くらいの軽い気持ちで過ごしましょう.
- 多くの大学で卒論・修論は学内だけの茶番です.上手くいかなくったって反省すれば良いだけです.というか,いつまでも学生時代を自慢されてもなぁ…って感じです.
- 「修論程度もできない奴は社会でやっていけない」とか言う人は言えるだけの人生経験があるか疑問です.特に教授なんてかなり特殊な境遇ですよ.本当に社会を分かっているのか疑問です.変なところで年上の発言を真に受けなくて良いです.
いまさら頑張っても修論のクオリティが爆上がりしないなら,卒業できる程度のテキトーなレベルで出して,好きなことしてハッピーになりましょう.
ー追記(2021/11/8)ー
ホワイトな大企業のブラック事業所に配属になった僕ですが,中学校以来で今が過去一番に楽な生活をしているはずなのに時々辛さを感じるときがあります.
凄いメンタルの耐久性が下がってしまった感じがします.
一度心が壊れるともう元には戻りません.本当に鬱病なんかになってしまったら社会復帰は凄い大変だと思います.1年とか休まないと復帰できないんじゃないのかな?
繰り返しますが心が一度壊れてしまうと本当に取返しが付きません.修論ごときに今後を狂わされないよう気を付けてくださいね.
ー追記(2022/1/4)ー
卒業できるかどうかで人生が大きく変わるので「ごとき」ではないですよね.ごめんなさい.
修論執筆に大きなプレッシャーを感じるのは当然のことだと思います.精神的に摩耗して作業が進まなくなってしまうのも普通のことです.
同期と話し合ったり周りの人に助けを求めたりして少しずつ進めていきましょう.
修論から解放された後はじっくりと休んでくださいね.
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