どうもー.ユルい実習先を引いたけど出社が憂鬱だったsitaです.
今回は現場実習で感じたことと,見に来てくれた人が最も関心があるであろう”現場実習の辛さ”について書きました!
ちなみに現場実習について真面目な話も記事にしたので興味があれば是非~
現場実習の辛さには種類がある
まず生産実習中のストレスの要因となりうるものが主に3つあります.これが1つだけしか無い場合もあれば,3つ全てが揃っている最悪な現場もあります.
作業内容による辛さ
これが一番想像つきやすいですね.ただ,作業内容による辛さもさらに種類がありまして,
- 力仕事が多くて肉体的な負荷が大きいという辛さ
- 単純作業が多くて虚無感に襲われる辛さ
- 繊細だったり危険だったりして緊張感が途切れない辛さ
のようなものが挙げられます.
勤務形態による辛さ
現場には交代勤務や連操という,工場を24時間稼働させるための勤務システムがあります.
何が言いたいかと言うと現場実習で夜勤をする可能性があります.
そして,会社によるのかも知れませんが期間中ずっと夜勤ということは少なくて,1週間ごとに日勤と夜勤が交互にやってくる勤務体系になることが多いです.この日勤と夜勤を交互にやるシステムの恐ろしいところが,生活リズムが崩壊して寝れなくなります.疲れが取れなくなります.
非常に負担が大きいので給料もその分上乗せされますけど,現場実習で交代勤務になった同期がみんな「金とかどうでも良いから平常勤務にしてくれ!」と言っていたので滅茶苦茶辛いんだと思います.
ちなみに女性だろうと健康診断で問題なければ夜勤をさせられていた人もいました.いやそんなとこで男女平等見せてこなくても良いんじゃ…
人間関係による辛さ
僕自身が一番ストレスを受けたのはこれです.技術職の人間が大嫌いなのが態度に出ている人や,モラハラ発言をしてくるおじさんが居たのが辛かったですし,何より職場のおじさん達に派閥みたいなのがあって,表向きは仲良くしているけど雰囲気は超ピリピリしていました.
自分はそこまで直接的に被害を受けていなかったのですが,現場の人間関係のピリつきのせいで緊張する日々だったので毎日メチャクチャ疲れていました.
自分の場合どうだったか
実習先が危険な作業が多いところだったので基本的に見学ばかりしていました.そのため,作業内容的には虚無感を感じる時間が時々あったくらいですごく楽でした.
そして勤務体系も通常の勤務時間で働いて定時で帰るものだったので,完全に当たりでした(笑).
しかし,職場の人間関係が最悪でした.実習内容自体は超絶楽勝だったのに職場の人間関係が悪いというだけでとてつも無い疲労感を感じました.職場の雰囲気って超大事ですね…
現場の大学院卒に対する反応
凄いと言ってくれる人が多かった
予想外だったのが「大学院を卒業できたなんて凄い」という反応をする人が多数でした.大学生は遊んでばかりで使えない奴というイメージを持っている人が多いと勝手に思っていましたが,予想以上に持ち上げられました.処世術かも知れませんけど(笑).
でも,計算の速さだったり,理解の速さ,知識量の多さが伝われば自然と良い印象を持たれると思います.
真面目な理系大学生は遊び惚けてないと知っていた
技術職はほぼ100%理系出身だと思います.ということは歴代の実習性もほぼ全員理系です.
理系学科出身の歴代の研修生から話を何度も聞いているのか,ブラック研(ry...活動が豊富な研究室が多いことを知っている人が結構いました.
そのため,自分に真面目な印象を持った人は「理系の大学生って全然遊べないんでしょ?」みたいなことを聞いてきました.よくご存知で…
遠回しに「生まれた家が良かっただけでしょ?」と言ってくる人も多かった
現場には学費の関係で大学進学を諦めて働く選択をした人も何人かいました.
そのため,「やっぱ塾や私立高校に通ってたんだね」「やっぱ学費は結構出してもらったんだね」「やっぱ家の経済力が違う」とか言われましたね.
「運」と「実力」については中学生くらいからずっと考え悩んできたテーマで色々言いたいことはありました.でも,「もしsita君と同じ家に生まれても,同じようになれた自信はない」なんて嬉しいこと言われたから許す.お世辞がお上手で…ぐへへ…
楽しかったこと
単純に工場内を見て周るのが楽しい
単発バイト含めて工場で働いたことある人って意外と多かったりしますが,工場の中って普段は見れない異世界なので単純に見てて楽しいです.そう思いません?思うよね!
特に大手のメーカーだったら工場は最先端の製品が,最先端のスゲェ機械に作られる様子や反対にとてもアナログな方法で職人の不思議な力で作られる様子が見れますよ.どっちも超エキサイティン!
実は職人頼りな部分が良くも悪くも多い
上にも書きましたが,製品のサイクルやコストの関係で自動化が進んでいなくて職人頼りな部分が多かったりします.
僕もナノ単位の調整を手触りで行う意味分からんお爺ちゃんに出会いました.(あのお爺ちゃんの後継者ちゃんと居るのかな…?)
職人技というものを目の当たりにする良いチャンスですよ!しかも職人と同じ作業を体験して凄さを体感することもできるかも知れません.
実際に製品を作る or 作る手伝いをする
メーカー製品の製造工程の一部をやらしてもらうということは,実習中に自分が協力して作ったものが客先に届きます.
入社前は全然作り方が想像できなかった製品が自分の手によって作られる感覚はとても不思議で,エモいです(語彙力よ…).
不快だったこと・大変だったこと
モラハラおじさんに皆の前で給料をしつこく聞かれた
高卒が多くを占めていて出向者も混ざっている現場にいる院卒技術職.絶対に給料の話なんてしたくありません.
なのに大声で「初任給は何円もらえたん?院卒様は凄いもらえるんだろ?」とかしつこく聞いてきたモラハラおじさんがとてつもなくウザかったです.
テキトーに誤魔化して言わないようにしていたのに5回くらい聞いてきて,ついに現場の若い人に「多分しばらく聞き続けてくるし,言わないとイラついて厄介ムーブしてくるから言った方が良い」と言われたので言いました.
そしたら「え?ショボw 大学院まで行ってその額しかもらえないの?w 悲しくない?w 俺ですら今○○万もらってるよwww」みたいにマウント取ってきました.モラハラおじさん一応若い頃は出世が早かったみたいなんすよね.その頃の栄光が忘れられないのか新入社員にマウントを取る50代という天然記念物レベルのヤバい奴となったようです.
職場の人間関係が実はギスギスしてることに段々と気づいた
部長がクソ野郎で職場長が意識高いせいで,部長と職場長が超バチバチしてました.お互いに顔を合わせることを避けているせいで連携が取れていなくて,さらに関係が悪化していくと最悪っぷり.
また,仕事がいい加減な癖に学歴マウント取ったり偉そうにしているオジサンが居て,そのオジサンが出勤する日は作業者が凄いイライラしていました.
現場での等級が全然上がっていないのに大卒を自慢することの恥ずかしさに全く気付いていない.多分こういう奴が「大卒は使えない・仕事できない」というイメージを作っている元凶の1つなのでしょう.
「現場は大変なんだぜ.お前ら設計と違ってね」というニュアンスで話す人が結構居た
上でちょっと書きましたが実習先の直属の管理者に当たる部長がクソ野郎だったので,現場の人達がとてつもなく上流の人が嫌いでした.
そのため,僕の実習先は良い人ばかりで大体の人は仲良くしようとしてくれましたが,上流への嫌悪が隠しきれていない人も結構いました.「現場は大変なんだよ.(お前ら設計と違ってね)」という感じの言い方をされることが多かったです.
「現場の大変さを学んでってよ.」と言われまくりましたが,反対に設計の大変さも知って欲しいので現場の人達にも設計実習をやってみて欲しいですね.
こっちだって思いやりの有る無し関係なくコストのために現場の負担は減らしたいと思っています.
なので設計段階でできる限り作業負担を軽減しようと努力をしています.そしてどうしても必要となった無茶な要求は申し訳ない気持ちでお願いしています.課題の解決を何でも現場に投げてる訳じゃないんですよ.
立ちっぱなしで貧血気味な日もあった
立ちっぱなしの現場だったので最初の一ヵ月くらいは結構辛かったです.下半身の筋トレをしたり作業環境に慣れたりしたために終盤はそうでもなかったですけど.
あまり良く寝れなかった日とか朝食をちゃんと食べれなかった日は特に辛かったですね.
休憩時間以外は立ちっぱなしになる可能性は高いので,体力に自信ない人は実習前に体力作りをしておいた方が良いですよ.
圧倒的に握力不足だった
重いものを運んだり,ハンマーでものを叩いたり,カッターでダンプラを切り抜いたり,硬いスクリューを回したり,握力が必要な作業が多かったです.
あんまり上記の作業をしたことない人には「え?握力なの?」って思うものもあるかも知れませんが,動作を安定させたりモノを固定したりするときに握力が凄い必要だったりします.
個人的に実習前に鍛えておけば良かったもの一位は握力でした.
手先が不器用で申し訳なかった
工作が得意じゃないとできないような作業をやらされる機会が結構ありました.全然キレイに作業ができなくて「味があるね~」と言われまくりましたが,最終的には何とか規定通りに作業を完了させられました.
カッターでの切り抜きとか現場によっては沢山やる可能性があるので,カッターでものをキレイに切る練習をしておくとかなり役立つかも知れません.
最後に
現場実習の辛さには色んな種類の辛さがあります.
期間は数ヵ月とか長くても半年とかだと思うので,僕や先輩の経験談を基にストレス対策を考えておくと良いと思います.
無理のない程度に楽しみましょう or 耐え抜きましょう.